ARTiCLEAR

ステージ中央、本来(Vo)儿の立ち位置には天井からスクリーンが垂れ下がっていた。

この状態からどの様なライブが展開されるのかと思わず期待が高まる。

お揃いのスーツ姿のメンバーが登場し、ライブは「碧落の「君」へ」からスタート。

スクリーン越しに儿が歌うと、先程までとは同じステージとは思えない不思議な空間となった。

スクリーンには様々なCGと共に、曲の歌詞が映し出されている。

思わずスクリーンに見入ってしまうものの、儿が歌う言葉が、同時に強い印象を帯びて耳に入って来る。

またステージ上の表現力もさることながら、メンバー全員の演奏力が高いのも魅力だ。

視覚の刺激と共に、音も身体にずしりと響いてくる。

そのまま2曲目「転生したら「儿」だった件」が終わるまで、その独創的なステージが続いていく。

「Like a flower」からは幕を取り去り、通常のステージとなったが、

その分メンバーそれぞれの表現力が際立って見えた。

まさに「静」から「動」の様なステージ。

「Invisidia」で強さを増した演奏により、楽曲が描き出す景色はより深みのあるものへと変わると、

ファンも最後は拳を振り上げる。

大きな会場だけではなく、ライブハウスでのライブも魅せ方として、

幾らでも進化できるとARTiCLEARのライブを見て確信したの人は多いはずだ。

バンドコンセプトの「矛盾の中で生きる人間の様々な苦悩を、ARTとして音に描く」を

正しく体現したライブは、こうして幕を閉じた。

次回予告!

レポート後編も近日公開!
【ashmaze.】&【breakin’holiday】編

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